【なつみの里】山里には、食べられる野草がいっぱい!
「なつみの里」から
はじめまして、こんにちは!恵那の山里、上矢作(かみやはぎ)の安藤由美子といいます。
私は今、地元の山の達人たちと一緒に「なつかしい未来の会」を立ち上げ、山里体験ができる野外フィールドづくりをしています。ツリーハウスやピザ窯や森のブランコがある「なつみの里」で色んな活動をしています。
今月は2日間にわたり『\秋の野草さんぽ/マツオアイコさんに習う秋の野草料理とお手当』という講座を行いました。写真は講師のアイコさん。当日の様子をご紹介しつつ、食べられる野草、活用方法、活用のポイントなどをお伝えさせていただきますね!
山里には、食べられる野草がいっぱい!
野の草で暮らしを彩る天才、松尾愛子さんは中津川市阿木に移住してきた3人のお子さんのお母さん。
365日、毎日のお茶はもちろん自家製のブレンド野草茶。食事やちょっとしたお手当など日々の暮らしの中に野草を取り入れています。
そんなアイコさんに野草で暮らしを彩る知恵を習いたいと、市外各地から集まったのべ40名の参加者さんと一緒に、野草チェックをして歩きました。
2日間で見つかった食べられる野草は、全部で36種類!
マルバルコウ、ユキノシタ、クワクサ、ギシギシ、ミゾソバ、イヌタデ、ベニバナボロギク、ツユクサ、カゼグサ、タンポポ、ママコノシリヌグイ、マツヨイグサ、クローバー、ゲンノショウコ、オオバコ、センダングサ、サンショウ、アキノノゲシ、カキドオシ、ハコベ、アカソ、ハキダメギク、カラムシ、セリ、ヒメジオン、セイタカアワダチソウ、ヨモギ、エノコログサ、ヤブノカンゾウ、チカラシバ、スイバ、ヒメクグ、オヒシバ、カタバミ、ドクダミ、ヨメナ
気を付けたい毒草もチェックしましたよ!
クサノオウ、マンジュシャゲ、ムラサキケマン、キツネノボタン、ツリフネソウ、イヌホウズキ、タケニグサ
見本をザルに集めながら、色々質問して歩きました。
味見しながら歩いたりして、大人気だったのはベニバナボロギクという植物で、「シュンギクみたい~!」「サラダで食べたい!」とみんなで大騒ぎ。「苦い」野草イメージが一変した瞬間。
足元が食べられる野草だらけで、草を踏んで歩けなくなりそうでした!(笑)
羽窯ご飯と野草のランチ
羽窯でご飯を炊いて、野草でつくったおかずでランチ。
メニューは、1日目は野草餃子と草の実ふりかけ。2日目は野草と原木なめこのスープに野草ふりかけ。餃子やスープには、先ほどのベニバナボロギクやセリ、カラムシなどを皮に練り込んだり切って混ぜたり。
野草ふりかけは、オオバコ、イヌタデ、ミゾソバ、シソなどの草の実を、炒って塩と和えたもの。これが意外に香ばしくてクセになりそうです。
アイコさんが用意してきてくださったスギナ塩や色んな種類の野草味噌も美味しくて、ご飯がとまらない・・・。
食後は、クズの葉ジュースを練りこんだ野草パンケーキと、酒粕スギナクラッカーをおやつに、ブレンド野草茶でティータイム。
何を食べても美味しくて、みんなペロリ。これが野菜っぽいものはすべて山里の野原に生えているタダの草しか使っていないと思うと、不思議な感覚でした。
野草でぽかぽか足湯タイム
食後のお茶を飲みながら、薪でわかしたお湯にセイタカアワダチソウやヨモギを入れて、ぽかぽかの足湯も楽しみました。
「うわ!花粉症のもとだ!」って思われた方もみえるかも。
私もあまり知らなかったのですが、アレルギーのもとになっているブタクサとセイタカアワダチソウはまったくの別物だそうです。むしろ、デトックス効果があるのだとか・・・。
気持ちよく足湯につかりながら、乾燥させたクズの花のをハチミツで練り練り。
「うちは二日酔いのときにこれを飲むの~。」と、アイコさん。
質問すると、次々いろんな野草の使い方が出てきて、話が尽きませんでした。
野草ライフを楽しむポイント
講座の中で、いくつか日々の野草ライフを楽しむためのポイントも話してみえました。
「身近な使える野草を10種類くらい見つけておくと、毎日のお茶や食事やお手当に、色々活用できるよ。自分で色々試してみて、活用の幅が広がっていくのが楽しいの。」
「食べたり触ったりしてはいけない毒草を覚えておくと安心だね。子どもや妊婦さん、授乳中は食べない方がいい野草もあるからチェックが必要。今回はママたちは足湯だけにしたね。食べたり使ったりするときは、本で確認するといいと思います。」
「どんな食べ物でも同じだけど、過ぎれば毒。長く食べ続けたり一度に大量食べたりしないようにした方がいいね。」
「特に食べる時には、農薬や排気ガスのあまりかからないところがいい。犬の糞なんかも避けれたらいいけどね(笑)。このあたりなら、あまり気にしなくていいから嬉しいね。」
今回の話には上がっていませんでしたが、田舎ではよく山菜やキノコ泥棒に頭を悩ませる人たちも多いもの。野草の場合も、やっぱり土地の持ち主さんの許可を得てから。
ちゃんと声をかければ、むしろ「草刈してくれてありがとう!」なんて喜ばれちゃうかもしれません(笑)。
生きていくことができる
アイコさんのおかげで春、秋それぞれ36種類の活用できる野草が見つかった「なつみの里」。
イベントのたびにカマドに火をおこしてご飯を炊き、薪でピザを焼き、野草を少しずつ取り入れながらみんなで食事をしていると、「ここにいたら、生きていけるなぁ」って実感が強くなります。「私どこいっても生きていけるなぁ」とか(笑)。
アイコさんの講座をはじめ、年間さまざまな体験活動を行っています。恵那の山里へ「生きるチカラ」を培いに来てくださいね!
【なつかしい未来の会】ホームページはこちら!