木工・DIYファン必見!GWは中津川「つけち森林の市」へ出かけよう
毎年5月に開催されている、「つけち森林の市」(つけち もりのいち)。
木のまちとして栄えてきた岐阜県中津川市付知町の大人気マルシェイベントです。
そこにあるのは…
木、木!!
見渡すと、ひたすらに、木!!
木工やDIY好きにはたまらないこの会場。
地元の人から県外からのお客さんまで、2日間で約1万人訪れます。
2023年の「つけち森林の市」は、グルメブースを含む60店以上のブースが出店。5月3日・4日に、裏木曽街道公園で開催されました。2023年の様子を、運営メンバーである付知町の若手たちの裏側と共にレポートします。
木工オブジェに胸高鳴る会場へ
会場近辺の駐車場(2023年は会場西側河川敷、東濃森林管理署駐車場、「龍の館」北側の広場、付知南小学校グラウンド)に車を停めて、いざ会場へ。
お昼過ぎに着いた編集部でしたが、会場に向かうまでの道のりで、両手に木材を抱えた人たちと何人もすれ違いました。他のマルシェでは見たことのない光景に、すでにワクワク!
会場に到着すると、まず目につくのがこちらのメインオブジェ。
中央のミラーボールに光が反射してキラキラと輝くこのオブジェは、地元付知町の、(株)庭の福茂 代表 福田拓平さんと、デコレーションアーティストの柘植弘光さんが、前年の森林の市が終わってから1年間かけて企画・製作したものです。
「ただイベントに人を呼ぶんじゃなくて、山の恵みで潤ってきた付知らしい表現をしたい」という福田さんの言葉通り、木曽地方を代表する常緑針葉樹林、木曽五木(きそごぼく)の「ヒノキ・サワラ・アスナロ・コウヤマキ・ネズコ」が使われています。
ちなみに夜になるとミラーボールが光るんだとか!ミラーボールが光る木工のオブジェなんて、めちゃくちゃかっこいい…。
木工・DIY好きにはたまらない出店者の数々!
いざマルシェ会場へ!
森林の市では、加工用の木材から、加工用の機材、木製の雑貨まで、幅広い店舗が出店しています。
中でも目を引くのは、大きな一枚板が並ぶ光景。
お手頃なお値段のものも多く出品されています。
「森林の市工場」のブースでは、購入した木材の加工をその場でやってもらえます。会場では、ずっと加工中の音が聞こえていました。
こちらは加工用の機材が中心のお店。
DIYが好きな人にはありがたい、こういったお店があるのも森林の市の特徴です。
他にも、木を使った小物が買えるお店もあります。
こちらのマグカップは、自分で削ってマグカップの形にするんだとか。
木材を持ち帰って自分でがっつり加工やDIYをしたいという人にも、日常生活に木を使った小物を取り入れたいという人も、同じイベントが楽しめるのがつけち森林の市の魅力の1つですね。
飲食ブースには、付知町や中津川市内の飲食店を中心に、キッチンカーやブースが並んでいました!
飲食店を含め、つけち森林の市では一般に出店募集をせず、紹介や運営メンバーからの直接オファーにより出店者を集めています。
それによって、他のイベントとは違ったお店が多く集まっています。
どうしても市内のマルシェイベントでは、出店するお店が重複しがちですが、これにより、他のイベントでは見かけないお店が多く、地元の人でも新鮮に楽しめます。
楽器にアートにブランコに!超・充実の子どもエリア
運営メンバーの皆さんからとにかく感じるのは子どもに楽しんでもらいたい!という思い。
昨年から始まったのが子どもエリアこどものもりです。
木の楽器を自由に演奏できたり、木でできたブランコがあったり、木の下のキャンバスで自由に絵を描いたり。
ブランコは、林業の現場で切り出した間伐材を使って作られています。運営メンバーが林業関係者だからこそできる職人技。よく見るとここにもミラーボールが…!!(このブランコは2023年限定の取り組みとのことです)
似顔絵ワークショップには、端材と段ボールを使ったアートフレームが使われていました。
「なりたい自分の似顔絵」をテーマにお絵描き。子どもたちの自由な絵に、手作りの温かみがプラスされていて、とってもキュート!
一般的なマルシェイベントと比較してもかなり子ども向けのコーナーが充実しており、常に子どもたちやそれを見守る大人たちでいっぱい!マルシェエリアだけでなく、このエリアだけでもしばらく遊べそうです。
木のまち付知の愛情と熱量は、次の世代へ
1991年から開催されているつけち森林の市ですが、実は2022年から運営が変わっているんです。
元々運営していた付知木工の会の解散とともに、地元付知町の30代〜40代の有志で実行委員会が立ち上がりました。
△運営メンバーのロゴが入ったオリジナル看板
「上の世代の人たちが、何かあったらなんとかするから自由にどんどんやってと言ってくれる地域性もあり、とにかく運営メンバーが楽しんでやっています。あまりに楽しくて1時間前に集まっちゃうこともあります(笑)」
運営の熱はどんどん伝わり、ついに2023年はこれまでで1番大きい規模で開催。
「僕も、父親が森林の市に楽しそうに出店している姿を見て育ちました。今の子どもたちが、外に出ていってもいつか戻ってきたり、子どもを連れて遊びにきたりというきっかけが、森林の市でできたら嬉しいなと思います。」
林業、製材業、木工業、建築業など、木に関わる仕事で栄えてきた町で、イベントを通じて紡がれてきた、木への感謝、そして付知への想い。
「ただ人が集まるイベントを作るのではなくて、山の恵みで潤ってきた町の人間としての思念をブラしたくない」と話す運営メンバーの作るつけち森林の市、ぜひお出かけください。
2024年の開催について
つけち森林の市は2024年も開催!2024年も、木工製品や木材の販売など、たくさんの出店者が付知に集まります。要チェック!
つけち森林の市
日時:毎年5月3日・4日
場所:道の駅花街道つけち イベント広場
住所:岐阜県中津川市付知町8593
詳細は公式インスタグラムへ