【農家のレシピ】乳酸キャベツと鶏ささみのレモン蒸し
【乳酸キャベツってなんぞや?】
乳酸キャベツってご存知ですか?これはヨーロッパで古くから作られているキャベツの漬物の一種で、フランスでは「シュークルート」、ドイツで「ザワークラウト」と呼ばれているもの。ちなみにシュークルートのシューはシュークリームのシューと同じで、「キャベツ」という意味。さらにはその語源はラテン語の「頭」。キャベツって、人間の頭みたいですものね。
ヨーロッパではキャベツが広く栽培されてきた歴史があります。冷涼な気候に合っていたのかもしれません。
江戸時代に日本へやってきたオランダ人が、日本人が大根をよく栽培し、たくさん食しているのを見て、「日本での大根は我が国のキャベツと同じだ」といったと言います。それほどにヨーロッパ人は昔からキャベツをたくさん食してきたのでしょう。
しかし、キャベツは真夏は栽培できません。ですので漬物にして保存する必要があります。そうして生まれたのがこちらの乳酸キャベツだったのです。日本でも長野などの高地一部を除いて、春・秋しか収穫できません。自家栽培されている方はぜひお試しするといいかと思います。
葉に付いている乳酸菌が発酵を促し、漬けてから1か月もするとトロトロになって独特の発酵臭と旨味が生まれます。
昨年ドイツ土産にソーセージとザワークラウトのセットを頂いて食べたところ、ガッツのあるソーセージに、酸味のきいたザワークラウトがとっても合いました。独特の香りの乳酸キャベツですが、肉が主食ともいえるヨーロッパの食生活によく即したお漬物といえます。
そんなお肉と合う乳酸キャベツを手作りで漬けてみました。さっぱりとレモンとささみでアレンジしてみましたよ~。
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【材料】(2人分)
- 鶏ささみは筋を取り、一口大に切る。
- 鶏ささみ、乳酸キャベツ、レモンをボウルかジップロックに入れてよく揉む。15分ほど置いておく。
- フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れ弱火で熱し、2を加えて中火で蓋をして蒸し炒めにする。
- 味見をして塩を適宜足す。皿に盛り完成!
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ささみとレモン、乳酸キャベツをともに漬けこんでおくことでお肉が柔らかくなります。あとは焼くだけなのですごく簡単!
レモンの酸味と乳酸キャベツの酸味が合わさって、不思議な美味しさです。ぜひお試しを。
参考:乳酸キャベツと鶏ささみのレモン蒸し BY Farm Roots